うつ病と仕事の関係性

“私は現在28歳の専業主婦です。
高校を卒業して、都会に憧れて就職で地元を離れました。
離れたと言っても車で2時間程度の場所でした。
初めての一人暮らしでわくわくしながら、新社会人を楽しんでいました。
会社の人たちもみんな良くしてくれて、楽しい毎日を過ごしていました。
仕事柄、重たいものを持つことが多く、最終的には腰を悪くして仕事に支障が出るくらいになっていました。
若かった私は《早く治そう》と言う気持ちよりも《辞めれば楽になれる》と言う気持ちが勝って仕事を退職してしまいました。
そこから腰に負担がかからないであろう仕事を探してフリーターとして働いていましたが、家賃・光熱費等でほとんどお金が手元に残らず、
食事をほとんど摂らない生活になっていました。
その状態で体がもつわけもなく、結局倒れてしまい地元に帰ることを決めました。
地元に帰ってゆっくり仕事を探していると、とある有名工場の求人を見つけました。
給料もそこそこ良くて、家からも近くだからという理由で面接を受けました。
工場長が私の出身高校の先輩だったこともあり、採用していただくことができました。
その工場には同じ中学だった友達も勤めていたし、同じ年齢の女の子も何人かいたのですぐに慣れました。
仕事もすぐ覚えて一人で任される事も増えてきたのですが、なぜか毎日気分がすぐれませんでした。
毎日毎日同じ作業をして、大きな音が響き、工場内も明るくはなく少し暗くて嫌な気持ちが大きくなってきていましたが、
お昼休みに同じ歳の女の子たちと話すことによって少しは楽になれていました。
しかし、同じ部署の先輩方に話しかけられことが極端に嫌になり、好意で話しかけてくれているのでしょうがすごく嫌悪感でいっぱいになっていました。
普段から人と話ことが好きで、社交的だった私がなんでこんな風になっていっているんだろうと自分でも不思議でした。
そして毎日仕事場に来ると頭がガンガンして目眩もしてきました。
これが1カ月ほど続きましたが、《工場はうるさいから頭が痛いんだ》と思うようにしていました。
そんなある日、仕事中に怪我をしてしまいました。
先輩から「この機械は気をつけないと怪我するからね」と言われていたにも関わらず、自分の不注意で手を切ってしまいました。
思いのほか傷が深かったのか、なかなか血が止まらず焦ってしまいました。
《注意されていたのに手を切ってしまった!!怒られる!!》となぜか子供のような理由で、部署の誰にも言わずに総務課がある事務所に行き、
「絆創膏をください」と血まみれの手を隠しながら言いました。
総務課の方はすぐに気付き、手を洗ってくれて丁寧に絆創膏を貼ってくれました。
「病院に行くか」と言われたけれども、ばれたくなかった私は「絆創膏で大丈夫です」と言い、作業に戻りました。
戻るとみんなにばれていて、心配されたのですが、《私に関わらないで》と強く思ってしまいました。
怒られるという気持ちが強く残りすぎていたのでしょうか。
その後、毎朝仕事に行く前に作業服を着ると嘔吐するという日が何日か続きました。
頭痛もなかなか治らないので、病院に行くことを決意しました。
はじめは行きつけの内科に行き、症状を伝えました。
いろいろ検査をしてもらい、内科で出た結果は【起立性低血圧】でした。
寝た状態で血圧を測ると、上が90・下が50という普通でも低い数字でしたが、
立ち上がって再度測ると一気に、上が80・下が40までに下がってしまいました。
先生からは「少し安静にしていたほうがいいと思うよ」と言われました。
そして、頭痛に関しては「専門家に診てもらいなさい」と言われたので脳神経外科に行くことにしました。
MRを撮ってもらった結果、「脳自体はすごくきれいですよ。三半規管が生まれつき弱いかな」と言われました。
三半規管が弱いなら、うるさい工場で働くことは確かに頭痛につながりかねないなと思っていましたが、
先生から「眠れてる?」という質問が来たときに《そういえばあんまり眠れていないかも…》と思い、それを伝えました。
先生から「仕事は辞めたほうがいいと思う。今後の為にも。辞めようとは思わない?」と言われ、
親に負担をかけたくなかったから辞めようとは思わなかったけど、このまま仕事を続けても自分が壊れていくだけではないのかと思い、
「辞めたいです」と言ってしまっていました。
そして先生から薬を処方されたのですが、「うつ病の人と同じ薬。でも本格的なうつ病の人の1/12しか処方していないからきちんと飲んでね」と言われました。
《うつ病??私が??》
一瞬にして頭がパニックになりました。
そして家に帰り、親に病院での出来事を全て伝え、仕事も辞めたいと相談しました。
そして採用してくれた工場長と話し、すぐに退職しました。
工場長には本当に申し訳ないなと今でも思っています。
しかし、辞めて1週間ぐらいしたら頭痛が嘘のように消えて、よく眠れるようになりました。
もちろん嘔吐もしなくなりました。
その後は資格を取り、仕事を初めてうつ病だったことなんか忘れるぐらいに元気に生活しています。
工場は私には向いていなかったんだろうな…と思うようにしています。
でも人は強いようで弱い生き物なんだと思い知らされた時期でした。”

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