姉の義理母のうつ病について

姉の義理の母がうつ病を患ったのは今から5年ほど前です。
私もよく行き会っていましたが、家で商店を営んでいることもあり、気さくで、趣味の踊りなどに積極的に取り組んでいる活発な人でした。

それが年齢のせいか、足が痛いと言って何よりも楽しみにしていた踊りに行かなくなったのです。
それからはあっと言う間でした。
足が痛いから痩せなきゃ、と言い出しました。
元々体格もいいほうでしたが、太りすぎているというわけでもありません。
同じ年齢の人とならんでも、さほど気にならないくらいのふくよかさです。
それが食べちゃだめだから、と言って1年で10キロ以上も痩せてしまったのです。

高齢で痩せてしまったので、今までの血色の良かった表情も一変しました。
顔はしわが増え、目はぎょろりと常に人をにらみつけているようです。
そして何かにつけてネガティブなことばかり口にするようになりました。

すぐ近所に住んでいた姉は、顔を合わせるたびに浴びせられるネガティブ発言に、最初はぼやいていました。
話し出すと止まらないらしく、捕まったあとは良く私にぐちの電話をかけてきていました。

しかし、あまりにもおかしいと思ったのか、一度病院を受診した方がいいのではないかと家族に相談したのです。

他人よりも家族の方が意外と受け入れられないようで、姉の夫は最初受診を拒みました。
おそらくうつ病と病院で判明してしまうのが怖かったのかもしれません。
しかし、このままでは義理の母も私もどうにかなってしまいそう、と言って姉は強引に病院に予約を入れたのです。

結果はあまりにあっさりと判明しました。
「うつ病」です。
今はうつ病は治らない病気ではありません。
薬もあるし、病名さえわかれば治療の方法もあるのです。
姉はきちんと病名が分かったことに安堵していました。

ところが本人には「うつ病」と診断がくだったことが何よりもショックだったのです。
それからは「毎日辛い」「いっそ死んでしまいたい」「何とかしてくれ」と、今までよりもよりネガティブがことを口にするようになりました。

義理の母は姉夫婦の近所で旦那さんと二人暮らしです。
無口な旦那さんですが、自営なので人の出入りはあります。

姉の夫は長男と言うこともあり、母に面倒は自分が見なければ、と言う人です。
買い物や力仕事は手伝いに行きます。
でももともと口うるさく、話の長い母の話は聞きませんでした。

すると義理の母は姉に愚痴るようになりました。
いくらあまり好きではない相手でも、人のいい姉はいやだと断ることもなく、ひたすら
「そんなことないですよ」
「元気出して下さい」と返していたようです。
私のところには「心からそんなこと思ってない」と言っていましたが、きちんと義理の母の声を受け止めているのだと思います。

うつ病にはいろいろなタイプがあると聞きます。
姉の義理の母は常にネガティブな感情に支配されているようです。
「私なんていない方がいい」
「早く楽になればいい」
他人の私から聞けば、なんて自分勝手な!っと一喝したいところですが、身内で毎日こんな話を聞いていたらどんな気もちでしょう。

姉の旦那さんがもっと話を聞いてくれる人ならもう少し姉の負担も減るのではないかと思いますが、今、話相手の重い負担は姉が一身に背負っています。

もちろん薬も服用しているようです。
それも劇的な効果はないようです。

気分転換に出掛ければいいのでしょうか?
元々悪くした足もよくならず、出掛けることも億劫なようです。
もともと家事もあまりしなかった人なので、散らかった家の中にいるのはきっと良くないのでしょう。
でもうつ病を発症して以来、家の中はますます散らかっているようです。
しかしこれ以上、姉に負担をかけるには重荷すぎると思います。

兄は出来たら両親を同居をしたいようです。
しかし姉の姿を見ている二人の子供は反対しているそうです。
子どもも行くたびにネガティブなことを聞かれれ、相当参っているようです。

これから先、解決策はあるのでしょうか。
今の症状では入院などはないようです。
どのような状態まで行ったら入院出来るのでしょうか。

以前、うつ病をテーマにした映画を見たことがあります。
この映画の中では旦那さんがうつ病を発症し、それに振り回される妻。
でも探り探りのなかでも、うつ病と上手に共存していこうと言う話の内容でした。

案外平和なのかも。
観終わった後、私はうつ病に対してそんな感想を持ったのを覚えています。

でも、今の姉の現状を見ると、けっして平和なものではありません。
いつ姉がおかしくなるやもしれない漠然とした不安が私にはあります。
手を差し伸べられない自分にも嫌気が刺します。

同じような悩みを抱えている家庭は、他にもたくさんあるのではないでしょうか。
どうやってこの病気と向き合っていけばいいのか、本人は、家族はどうしていけばいいのか。
もっと身近にそれらを教え、助けてくれる場所が出来てくれるのを祈るばかりです。”

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