大学生の語学留学にともなったうつ症状について

“某女子大の私は、大学3年生の9月から4年生の5月までイギリスへ語学留学をしていました。そこで私が経験したのは現実逃避型の無自覚うつでした。精神科で診断を頂いたという訳ではありませんが、「うつ」ではないかと疑われる症状が、留学後に多数あらわれました。現在は休み休み授業に出席し、卒業を目指しています。「完治」と言えるのかどうか分からないところですが、とりあえずは日々の生活をきちんと送ることが出来ています。この文章の中では、私が体験した無自覚うつの原因、症状、そして自分なりの改善方法についてお話ししたいと思います。

始めに、私がうつになってしまった原因です。これはひとつだけではなく、複数の原因があると考えることが出来ると思います。1番の原因は留学のストレスです。留学中の授業は日本の大学の講義とは違い、自分の意見を常に発信することが求められます。授業内のディスカッションはいつも活発で、やる気のある生徒が多いのが特徴です。留学前にある程度の準備、勉強はしていきました。始めはやる気もあり、頑張れるのですが、毎回の授業のプレッシャーの中に晒され続けているうちに参ってしまい。次第に授業に足が向かなくなってしまいました。授業に出れなくなってしまうまでに追い詰められてしまったのには性格的な要因も大きく関わっています。私はもともと引っ込み思案な性格だったのですが、何か新しいことをやってみたいという気持ちは持っているという、大変天邪鬼な性格です。人前で話す事は苦手だけれど、本当は褒められたがりなのです。そして最もやっかいなのは、周囲に極端に合わせようとしてしまう性格です。要するに、周りの空気を異常に敏感になって読んでしまうのです。周りが自分をどう見ているか、他の人と同じように、あるいはより良く、優れているかなどが異常に気になってしまうのです。自分が出来ていると分かれば、満足できますが、そうでは無いとわかれば、自分が持つ限界以上に頑張ってしまうのです。留学において、周りには私以上に出来る人ばかりでした。今考えればそれは当たり前で、自分より年も社会経験も上、それに教育レベルや性格も全く違うのに、その人たちと同じになろうなんて、出来るわけがないのです。しかし私はそれに気がつかず、というより気づかないふりをしながら、自分の本当の気持ちを無視しながら頑張り過ぎていたのです。前半はそれで良かったのですが問題は留学後半でした。留学前半は留学生の多い語学学校での授業だったので、レベル的な差は小さいものでした。しかし留学後半には現地の学生も参加する大学の講義に入ると、授業のレベルは格段に上がり、ついて行くのが困難になりました。そこで私がとった行動が最悪の結果を生む事になってしまったのです。それは「部屋に引きこもる」ことでした。その時は気づかないようにしていたのであうが、知らず知らずのうちに寮のルームメイトとの交流を避けるようになりました。そして生活は昼夜逆転。皆が起きる頃に眠り、夜中はタブレットで動画を見るなどして、何も考えないよう考えないようにしていました。しかし、日本にいる家族や、同じ大学から来ている友人にその事を悟られたく無いと思った私は、授業に行かない理由を「自分が本当に取りたい授業ではない」「授業内容が面白く無い」「他にやりたい事を自分で学んでいる」などと嘘をついていました。嘘ではあるけれど、本当はそうありたいという、叶わぬ願望を口にする事で本当の自分とは異なる自分を作りだしていたのです。

本当の自分が露呈し始め、それと向き合わなければいけなくなったのは帰国後でした。帰国後の私は相変わらず留学中と同じような生活を続けていました。しかしそれを誰にも相談する事なく、日本の大学なら問題なく通えるだろうと考えていました。しかし自分が作り出した自分と本当の自分のギャップはそう簡単には埋める事が出来ませんでした。家族は昼夜逆転の生活やキレやすくなっている私の異常さに気づいていたようですが、私は全く聞く耳を持ちませんでした。その頃の症状としては、ご飯を食べる以外はずっとベッドで寝ており、勉強も趣味もやる気が起こらず、ネットでネガティヴな記事と自分の気持ちを勝手にリンクさせては落ち込んでいました。いわゆるネット依存症だったのです。対人恐怖症の症状もありました。自分から出かけようとする事はまずありませんが、家族に連れられて喫茶店へ行く事がありました。歩いている時も下を向き、注文さえままなりません。大学からのメールや同級生からのメールにも怯えるようになってしまっていました。留学によって染みついた「出来ない自分」というレッテルをずっと剥がす事が出来ずにいました。食欲も落ち、痩せもみられました。ひとつ理性的だったのは。自傷行為だけはしなかった事です。

改善方法としては規則正しい生活を、本当に信頼の置ける人と一緒に送る事であう。これは簡単そうでとても難しい事ですが、私には幸いにも理解のある家族や大学の先生方がいたので、順調に回復してきています。

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